広大なアメリカではクルマは必需品ですが、留学生の身としてはなかなか厳しいものがあります。
時々、中古車屋さんの前を通ると、日本車も結構並んでいますが、日本で販売されているのとは、少しデザインが違うことも多いです。
アメリカ人好みのデザインに変えているのでしょう。
お金のない学生でも購入可能なクルマはないかと見渡していると、たまに激安な中古車を見かけることがあります。
一瞬、これなら買えるかもと思ってうれしくなるのですが、なぜ安いのかその理由が肝心です。
アメリカでもたまに見た水害車
日本と同様に、アメリカでもたまに相場よりもかなり安い値段で売られている中古車には、必ず何か理由があります。
一番多いのは事故車でしょう。
綺麗に修復はされていますが、後からトラブルが出る可能性を秘めているのでうかつに手を出せません。
次に最近増えているのが水没車です。
日本のゲリラ豪雨や台風のように、アメリカでもハリケーンに襲われて洪水が発生し、クルマが水没してしまうということがあります。
それが安く流れてくるというわけです。
水没車の多くは見た目は綺麗なので、良いんじゃないかと思ってしまいそうですが、やはり事故車と同様に注意が必要です。
電気関係は水没により大きなダメージを負っているでしょう。
どこまで修復されているかしっかり確認する必要があります。
また、臭いも重要なポイントです。
濁流などに浸かって使ってしまうと、シートがその水を吸い込んで、泥臭くなってしまったり、カビが発生したりする可能性があるので念入りなチェックが必要です。
沈んだ度合いによって値段は変わる
水害車買取では、水没した度合いによって査定額が大きく変わってきます。
もちろん、深く沈んでしまうほどに査定額はダウンします。
それだけダメージが大きくなってしまうからです。
マフラーまで沈んでしまえば、排気ができなくなりエンストを起こしますし、エアクリーナーまで沈んでしまえばエンジンは完全に停止します。
そのような場合、買取査定は大幅にダウンしてしまうことでしょう。
また水没車を購入する場合の注意点として、一応綺麗に修理していても、後から壊れるリスクが高いことを理解しておく必要があります。
たとえば後から錆が発生する可能性があります。
普通はあまりあり得ない車内から錆が発生してくるかもしれません。
このような様々なリスクを抱えているために、水没車買取価格は大幅にダウンしてしまい、中古車で市場に流れてきてもとても安い価格しかつけることができないというわけです。
素人はうかつに手を出せないというのが正直なところでしょう。